
東北フジクラはフジクラグループの一員としてフジクラグループのCSR理念、基本方針、活動指針を基に「持続可能な社会」への取り組みを行っています。
高分解能デジタル圧力センサ AG6シリーズの開発
当社は、デジタル圧力センサの新製品として、AG6シリーズを開発しました。16ビット高分解能、低ノイズ、高速サンプリングなどの高性能な信号処理により得られる信号を、I2C-Bus※1インタ―フェースによりデジタル出力することが特徴です。
医療機器、特に血圧計などでは正確な測定のために高分解能と低ノイズを必要としています。AG6シリーズは圧力センサチップと信号処理ICの性能を最大限に引き出す独自のMEMS※2組立構造と内部信号処理の最適化によって、これらの特長を実現しました。また2kHzの高速サンプリングの特長も有しているので、産業機器などのアプリケーションにも適しています。
当社は様々なニーズをお持ちのお客様に対して圧力検知ソリューションを提供しつづけることで社会に貢献していきます。
※1 I2C-Busは、NXP Semiconductorsの商標です。
※2
MEMS:Micro Electro Mechanical System(微小電気機械システム)の略。
開発品(AG6シリーズ)
■SDGs17目標に該当するポイント


当社独自の組立技術、検査技術を用いた高性能な圧力センサは最新の医療機器の開発に寄与し人々の健康に貢献します。また、産業分野においてはさまざまな装置の部品として技術革新に貢献します。
医療分野に貢献するフジクラのセンサ製品
当社が圧力センサ、酸素センサを作り始めてから40年近く経ち、今では産業機器、自動車、コンシューマなど幅広い分野に利用されていますが、いずれのセンサも医療分野において血圧計、酸素濃縮器に生産開発当初から搭載される形で使われてきた歴史があります。
酸素濃縮器には供給圧力の検知に圧力センサ、酸素濃度計測に酸素センサが使われています。この酸素濃縮器は、高濃度の酸素を必要とする患者にとって重要な医療機器です。病院だけではなく、在宅酸素療法(HOT)として一般家庭でも使われており、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの治療法として患者の症状軽減はもとより、小型化が進む携帯型酸素濃縮器の普及によって生活の質(QOL)向上にも役立っています。また最近では、新型コロナウイルス罹患者の自宅療養にも使われ始めています。
報道にもある通り、これまで日本政府は新型コロナウイルスの被害が広がる各国の酸素濃縮器を供与するなどの国際支援をしてきましたが、このところの変異型コロナウイルス拡大などで日本国内でも酸素濃縮器が不足してきているため、政府から国内各メーカーに対して酸素濃縮器の増産要請が出されています。
こうした動きを受けて、当社もセンサの緊急増産体制を構築して製造のキャパシティの拡大を進めています。
当社の圧力センサと酸素センサはいずれも高いセンシング精度を持つとともに、その品質によって世界中の医療機器メーカーに採用されています。いまだ猛威をふるう新型コロナウイルスの各種治療機器においても、重要な機能を担うキーデバイスとして当社のセンサが使われており、その高い信頼性と確かな実績をベースにセンサ製品を安定供給することで、当社は医療分野に貢献しています。
圧力センサ
酸素センサ
■SDGs17目標に該当するポイント




生産当初から医療機器に使用されてきた当社の圧力センサと酸素センサはセンシング精度とその品質において高い信頼性と確かな実績で安定的な供給を行い、医療分野に貢献しています。